20代　男性　会社員　デスクワーク

一月前から、腰が痛みだす。

趣味のテニスをすると、さらに痛みが強くなり、その後何をしていても痛みが消えず、つらい。

通りがかりに、当院をみつけ来院。

少し前かがみで、歩くのも辛そうであった。

話を聞くと、なかなか痛みが引かず、この一か月間病院や整体、カイロなどあらゆる治療を試したという。しかし、全く痛みが変わらないので、藁にも縋る思いであった。

まずは問診。朝より夕方になると痛みが増してくる。屈むのも痛い、反るのも痛い。この姿勢は？この動きは？睡眠はとれているか？

いつ痛いのか、どんな動きが痛いのか。痛みの原因を突き止めるうえで、ぬかりのない問診は重要である。問診だけで、ある程度の原因や施術の方向性が見えてくることも多々ある。

痛みが強いので、なるべく痛くない座位の姿勢で施術を開始。

少し痛みが緩和してきたので、痛みを確認しつつ横になってもらった。寝がえりはつらそう。楽な状態で、痛みから遠い部位から緊張と疲労を取り除いていく。

次に、できたら仰向けになってもらうよう頼むと、すんなり寝返りができ、本人はきょとんとした様子。「あれ、今のは痛くなかったです。」

施術の的がはずれていなかったと、ホッとしつつ腰部の椎間板にアプローチしていく。

全身を整え、起き上がってもらうと、すんなり起き上がり、座っている状態や、立っている状態は痛くない。屈む動きのみまだ痛みがある。これは動きの調整で一瞬で痛みはなくなったが、右の腰部に少しつっぱる感じが残る。

あれやこれや試してみるが、なかなかとれず、今回は時間も経ってしまったので終了。

普通に動く分には全く支障がない程度までは持ってこれた。

何をされたのか分からない様子だったので、この療法のことや、痛みの原因について、少し説明させてもらった。あとは器質疾患もあるので、正直今回の施術だけでどこまで改善するか分からないが、まだ無理はしないように、日常の注意やケアの仕方を伝えた。

翌々日に、痛みが無くなったので、早速テニスをしたらしい。いつも通り普通にやってしまった。

プレイ中は全く痛くなかったが、その後、少し痛みが出てきてしまったので、再び来院。

「テニス全然やれそうだったので・・・ちょっと無理しちゃいましたかね」

確認すると、前屈すると痛い程度で、施術後は痛みはなくなった。

もう一度日常の注意やケアを伝えた。「すこしづつ、動いていきましょうね～」

このように、痛みが消失するとたいていの患者さんは動きすぎてしまう。

痛みを抱えてきたストレスや、痛みがなくなった解放感もわかるが、痛めていた期間が長いほど、体力も落ちているし、正常な動きを忘れていることもある。

かなりセーブしないと余計に疲れてしまい、また傷めかねない。

いきなりマックスで動いたり、無理をするのは危険なので、少しずつアップしていってほしい。

石川

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さくらがおか自然形体院
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